2020/11/14

GNOME Shell拡張メモ(色反転,Indicator,クリップボード管理,マウスの画面隅移動時の動作等/3.38時点)

  1. ウィンドウ単位の色反転(ネガ反転/invert/negate)
  2. Indicatorの表示
  3. クリップボードマネージャ
  4. マウスの画面隅移動時の動作変更
  5. その他

ウィンドウ単位の色反転(ネガ反転/invert/negate)

拡張機能名: Invert Window Color

背景色が白のWebページなどを参照するときには明るさやブルーライトがつらいので、まずはGNOME Shellでネガ反転をする方法を探したのだが、拡張機能で実現可能と分かった。

ネガ反転を切り替えるキーは既定で “Super + I” になっているが、gsettingsコマンドで変更することができる。拡張機能一覧からのGUIでの設定変更は2020年11月時点では実装されていない。

("Alt + Shift + X" に変更)
$ gsettings --schemadir ~/.local/share/gnome-shell/extensions/invert-window@maiself/schemas/ set org.gnome.shell.extensions.invert-window invert-window-shortcut "['<Alt><Shift>X']"

("Super + I" に変更)
$ gsettings --schemadir ~/.local/share/gnome-shell/extensions/invert-window@maiself/schemas/ set org.gnome.shell.extensions.invert-window invert-window-shortcut "['<Super>I']"

("Alt + Shift + X" と "Super + I" の両方に変更)
$ gsettings --schemadir ~/.local/share/gnome-shell/extensions/invert-window@maiself/schemas/ set org.gnome.shell.extensions.invert-window invert-window-shortcut
 "['<Alt><Shift>X', '<Super>I']"

キー割り当て部分は最後の引数のシングルクォート内の文字列(複数可)で、ここを好みに応じて変更する。

一度上のコマンドで設定を書き込んだ後はGUIの設定エディタdconf-editorでも変更できる。

Indicatorの表示

拡張機能名: AppIndicator and KStatusNotifierItem Support

画面上部のバー(トップバー)内にIndicatorを表示できるようになる。コミュニティ開発の “Ayatana Indicators” にも対応している。Indicatorを用いた常駐型のプログラムのために個人的に必要。

2020月11月時点では、自作のソフトウェアでGIOライブラリのGNotificationによる通知の表示がうまく動いていない。

クリップボードマネージャ

拡張機能名: Clipboard Indicator

クリップボードマネージャ機能。単独のソフトウェアとしては見つからなかったので拡張機能を探したら見つかった。ショートカットキーを設定してメニューが開くようにもできる。

マウスの画面隅移動時の動作変更

拡張機能名: Custom Hot Corners

既定では画面左上にマウスポインタを移動すると表示が切り替わってウィンドウを縮小された一覧から選択する画面になるが、画面四隅に対してこのようなアクションが設定できるようになる。個人的には右下がCompizの同様の機能を使っていた頃から使い慣れていたため、右下にも追加で設定した。

自分で設定したコマンドを割り当てて実行できるのも便利で、手元の環境では、ログアウトや電源オフなどをボタン1つで行えるようなGUIツールを自作して割り当てている。

その他

開いているウィンドウの一覧やランチャが必要なら “Dash to Dock” が便利(柔軟なカスタマイズが可能)。

カテゴリ分けされたメニューから起動するアプリケーションを選択したい場合、アプリケーションメニューを実装した拡張機能を使うとよい。Debian/Ubuntuではgir1.2-gmenu-3.0パッケージ(将来、数字部分は変更される可能性あり)がないと動かない場合があり、オン/オフのスイッチ部分が “ERROR” 表示になってしまう場合は確認するとよい。手元の環境では “Frippery Applications Menu” がこのパッケージのインストールで動作した。