これまでUbuntuのPPAリポジトリ “ppa:kakurasan/stable” と “ppa:kakurasan/unstable” で公開してきたパッケージの公開先をUbuntu 15.04 (Vivid)から新しくパッケージの分類ごとに変更することにした。ソースパッケージについても、既存のパッケージを改変したもの以外は新しく作り直した。今後は以前のPPAリポジトリへのアップロードは行われない。
古いリポジトリを使用していてOSを(クリーンインストールせずに)アップグレードする場合は一度ppa-purge
を使うなどして古いリポジトリのパッケージが一切使用されていない状態にした上で新しいリポジトリを登録したほうがよい。
以下、新しいリポジトリについての情報とパッケージの一覧となる。
新しいリポジトリの一覧
PPA名 (“ppa:kakurasan/” の後ろ) | 説明 |
---|---|
japanese | 日本語に関係したパッケージ |
winedxlibfonthack | バージョンが 3.06e から 3.11b のDXライブラリの文字化け対処のパッチの適用されたWine(別途レジストリ設定による有効化が必要) |
stepmania5 | リズムゲームStepMania |
misc | その他の色々なパッケージ |
各リポジトリのパッケージ一覧
提供される主要なパッケージ名の一覧は以下のようになる。
ppa:kakurasan/japanese
パッケージ | 説明 |
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xfonts-milkjf | 16ドットのX向けビットマップフォント “milkjf” |
hts-voice-mei | Open JTalkなどで使える “Mei” の声データ |
ppa:kakurasan/stepmania5
パッケージ | 説明 |
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stepmania | StepMania本体 |
stepmania-doc | StepMania付属ドキュメント |
ppa:kakurasan/winedxlibfonthack
パッケージ | 説明 |
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wine-stable | パッチの適用されたWine本体 |
ppa:kakurasan/misc
パッケージ | 説明 |
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cpufreqd-icon | システムトレイからcpufreqdの制御や手動プロファイル切り替えなどを行う自作ツール |
gimageview | GTK+ 2を用いた画像ビューアGImageViewの開発版 |
gtk2-engines-bluecurve | GTK+ 2用の軽量な “Bluecurve” エンジンとテーマ群 |
gtk-ttaenc | ttaencの自作GUIフロントエンド |
pygtkrefs | 正規表現を複数用いて文字列を置換できる自作ツール |
rxvt-unicode-truecolor-lite-jp | X用端末エミュレータrxvt-unicodeの軽量版+24bitカラー対応+追加コードセットは日本語のみ[1] |
ttaenc | 音声可逆圧縮コーデックTTAのエンコード/デコードを行うツール |
xautoclick | X用の自動クリック/連打ツール(改造版は “-modified” 付きのパッケージ) |
Pythonで記述した自作ツールはPython 3を用いるように
debian/control
- ソースパッケージ側の “
Build-Depends-Indep
” に “python3
” を含める - バイナリパッケージ側の “
Depends
” に “python3
” を含める
- ソースパッケージ側の “
debian/rules
dh
コマンドを実行する際に “--with python3 --buildsystem=pybuild
” オプションを付ける
上記のように変更している。
(2016/10/18)rxvt-unicodeについてはUbuntu 16.10から256色サポートに軽量化指定を加えた “rxvt-unicode-256color-lite” 系パッケージを廃止して、代わりに24bitカラーをサポートするパッチを当てた “rxvt-unicode-truecolor-lite” 系パッケージ(256色の色指定も別途有効化している)を公開している。[1]: 追加コードセットは中国語(基本+拡張)/日本語(基本+拡張)/韓国語の3種類・計5つのコードセットから選択する形で既定値は “全て有効” となっており、このパッケージでは日本語の2コードセットのみを有効化している