2022/12/31

2022年のLinuxやPCに関係する最近の個人的な出来事

(感染症由来ではない)体調不良やそれに伴う優先順位変動などもあって、今年はあまり貢献活動をするチャンスがなく、一方でPC上でLinuxを使う上での出来事も少なく、記事にすることもあまりなかった。

  1. Google側の都合によりSylpheedでgmailでの送受信が不可能に
  2. Wineの開発の流れにGitLabアプリケーションを採用
  3. Hacktoberfestにも参加はしたが...
  4. 11年以上使った液晶ディスプレイが不調につき買い替え
    1. 壊れたディスプレイの処分についてのメモ
  5. ゲーム用途でのスペック不足に変化はなし

Google側の都合によりSylpheedでgmailでの送受信が不可能に

Googleは、セキュリティを保つ目的で、gmailが対応する認証方式をサポートしていないメールソフトでの送受信が2022年5月に打ち切られることになるとメールで複数回通知されていたが、2022年6月頃に完全にメールクライアントSylpheedからの送受信ができなくなった。

現状はgmailのみThunderbirdを使い、他はSylpheedと2つのメールクライアントを使っているが、SylpheedはGUIツールキットの古いバージョン(GTK+ 2)を使い続けていたりと他にも不満点があり、今後GTK+ 2がディストリから外される動きが出てくる可能性もあるため、今後はSylpheedの使用はやめて全てのメールアカウントでThunderbirdを使うことにするかもしれない。

Wineの開発の流れにGitLabアプリケーションを採用

2022年の途中で、Wineの開発プロジェクトにおいて、GitLabアプリケーションのサービスをWineプロジェクトにおいて稼働させることになり、そのサービス上でパッチの送信(Merge request機能による)やコメント・レビューなどが行えるようになった。これにより、提案されているパッチの一覧を見たり、関連するコメントを把握したりしやすくなっている。また、freedesktop系の他のプロジェクトなどでもGitLabアプリケーションのサービスが採用されているところはあるので、サービスの利用方法がそうしたプロジェクト群や本家GitLabを利用しているプロジェクト群と共通するという利点もある。

Wineの開発リポジトリは https://gitlab.winehq.org/wine/wine にある。

バグ報告については引き続きBugzillaで行われる。

なお、Wineについては、メーリングリストのWebインターフェイスも新しくなっており、過去の投稿も見やすくなった。

Hacktoberfestにも参加はしたが…

2020年のルール変更で、リポジトリが明示的にHacktoberfestへの参加をリポジトリのトピック(ラベル文字列)や各Pull request/Merge requestのラベルで示していない限り、記念品を受け取る条件となる貢献数へのカウントはされないようになってしまっているので、本当に貢献したいプロジェクトで貢献の活動をする機会としては活かせないという問題は一昨年や昨年と変わらない。

有用なソフトウェアを開発していてhacktoberfestのトピックが付いているプロジェクトの中でPull request/Merge requestを出したところもあるのだが、そちらのほうが変更が取り込まれるまでに日数が長めにかかったりしてしまったので、不本意ではあったが、貢献数が楽に稼げそうな場所が見つけられたらイベントのためと割り切ってそこで一気に済ませるという形になってしまった。

ある意味では少しだけ気分転換にはなったかもしれないが、正直なところ、楽しめる要素はあまりなかった。

11年以上使った液晶ディスプレイが不調につき買い替え

11年以上の長期間に渡って使用したディスプレイの表示が突然おかしくなる現象(隅の付近を中心に一部が暗くなる)が起きるようになり、その後その現象の頻度が上がって、解像度変更などの後に症状が消えてもすぐ再発するように悪化したため、買い替えを決断。

PCスペックの関係で、まだ数年以上はフルHDより上の解像度に対応していても活かせないと判断し、解像度は前と同じフルHDまで、インチ数も前が23だったのが23.8へと変化の小さな安価なものを見つけたのでそれに買い替え、その後症状は出なくなった。

VAパネルで、斜め(上下・左右のいずれかの方向)から見るとやや白っぽく見えるが、前のTN液晶のディスプレイほどの差はない。部屋の照明を点けていれば黒っぽい色がしっかり黒く(暗く)見える点が個人的に気に入っている。

壊れたディスプレイの処分についてのメモ

今更ではあるが、前のディスプレイの廃棄について調べているときに日本の “PCリサイクル” の仕組みを知って、手順通りにサイト上で手続きを行った。今回は新しいディスプレイの箱に前のディスプレイがうまくおさまったので、その箱に入れて数日保管した後、届いたエコゆうパック伝票を袋のまま箱に貼り、郵便局のWeb集荷の手続きで “着払ゆうパック” として依頼し、箱ごと渡した。その際に控えの紙を受け取って追跡ができるようになる。

箱には本体と付属品としてのスタンド部品と電源ケーブルを入れて送った。

特に問題もなく宛先に届いて終了。その後に何か連絡が来たりすることはなかった。

ディスプレイの処分時の費用については、PCリサイクルのマークがあれば購入時に既に払っている(本来の販売価格に上乗せされている)ことになっているため、集荷も含めて一切かからず、マークのない一部メーカーの製品では申請でシールが送付されるものがある(今回はこれに該当したので併せて申請し、指定されていた辺りに貼り付けた)。

なお、2003年10月以降に販売されたもの以外では費用が発生する。

ゲーム用途でのスペック不足に変化はなし

一昨年から昨年にかけて、最近(特にDirect3D 11世代以降)の3DのPCゲームを遊ぶには低解像度でもスペックが足りないと認識していたが、その後今年にかけてカーネルやMesa、WineとProton、それにDXVKなどのソフトウェアが改善してもやはりハードウェアの性能が足りずに快適に遊ぶのは当分困難であることに変化はないと再確認した。ゲームによっては2年半頃前と比べてフレームレートが微妙に改善されているものもあるのだが、それで快適になったとは言えない。

主にGPUのハードウェア性能がネックになっていると思われるため、性能の高いパーツを用意しないとどうしようもないが、昨今の物価高や為替の動き、減り続けてずっと上がらない収益などの事情もあって、PC関連のパーツを新しくするには数年以上の辛抱が必要となりそうなので、現状は今のスペックで可能なことだけに取り組みつつ、今のPCのパーツが故障しないように願うしかない。